震災時における石油サプライチェーンの混乱の関する課題(2012)
要旨
2011年3月11日東日本大震災が発生した。この大災害では多くの問題が生じたが、なかでも石油サプライチェーンの混乱は大きな問題となった。今回の大震災では、ガソリン物流の各段階に被害を受けたため各所に問題が発生した。製油所が安全点検ため10日間操業停止が余儀なくされる中で、この10日間で迅速に石油サプライチェーンを復旧して供給継続を維持できるかが重要となる。可視化マップの作成、仮設ミニSSの初期早期化、元売り会社間の物流共同化、ガソリン携行缶の規制緩和といった被災時のサプライチェーンに関する提案を行う。