日本物流学会誌第31号 令和5年6月

配送拠点から最終利用者までの配送サービスを担うラストマイル配送において、深刻なドライバー不足が問題となった。当問題は今後も深刻化すると予想される。以上の問題意識を踏まえ、本研究は3つの研究課題を提示する。第一に、ドライバーの異なる待遇を考慮した、ラストマイル配送のコスト変動モデルを示す。第二に、コスト回収可能性を地域間で比較する。第三に、利用者が有するラストマイル配送の価値構造を明らかにする。