環境問題につながる化粧品ロスについての研究(2022)
要旨
本研究は、「環境負荷を与えている化粧品ロスの解消」を目的としたものである。SDGs達成に近づくため、ビニールの削減など様々な配慮がなされている中で、いまだ十分な配慮がなされていない化粧品ロス問題は放置し続ければ、やがて海洋問題や生態系に深刻な被害を及ぼしかねない。少ない情報の中で、この化粧品ロス問題の廃棄要因を探るべく、化粧品業界に精通した方へのインタビューや現状問題構造ツリーの作成を経て、供給過多・需要予測・リニューアルによる商品入れ替えの3つの要因を発見することができた。本研究では、化粧品業界特有の商品性や販売方法に着目し、容器別売り方式やインターフェースの標準化を目指すことで、化粧品ロス問題の解消を目指す。