流通過程の裏側で起こるペット犬の死亡—トレーサビリティシステムによる流通過程の透明化(2020)

要旨

現在の日本では、飼犬が家族と同等の存在として扱われている傍ら、その流通過程で2.3万匹もの犬が死亡している。この現状を解決すべく、書類の開示請求や訪問を通してペット犬の流通について現状分析を行った。その結果、オークションをはじめとした各プレーヤーがそれぞれ問題を抱えているのにも関わらず、それらが明るみに出にくい不透明さが最も大きな課題であるという結論に至った。そこで、ペット犬の流通に関して、流通の透明化を図るためにトレーサビリティをとる必要性があると考え、本論では、ブロックチェーンとマイクロチップを組み合わせたトレーサビリティシステムの構築を提案する。また、それに伴って、システムの検証を目的とした独自のプロトタイプ開発を行った。