輸送トラックの広告媒体としての活用とその広告効果の分析(2017)

要旨 日本の物流において、トラックは最も利用されている輸送手段である。数多く存在する輸送トラックの荷台側面は空いて いることが多く、そのスペースに地域に向けた広告を貼る「トラック広告」に可能性を見出せないか検討した。トラック広告は、 輸送トラックの中でも区域トラックを利用することを前提とし、それは目標エリアのカバー率・強制認知力がともに高いと推察 される。そして、2015 年に行ったトラック広告の広告効果のシミュレーション調査を踏まえて、トラック広告の実現を目指した。 実現にあたっては、複数の課題点が存在したが、それらを解決した上で、実際に 3 台のトラック広告を完成させた。さらに、 一定期間走行したトラック広告の広告効果を、WEB アンケートを用いて測定した。その結果、トラック広告は地域に向けた 有効な広告媒体として可能性があるという結論に至った。