動物愛護と消費者保護のためのペット流通に関する提言(2013)
要約
2012年時点の日本のペット犬飼育頭数は推計で1,153万頭に及ぶ。ペット犬の入手方法はペットショップなどの営利事業からの購入が多い。しかし、飼育方法や親犬の情報のような生産者の有する情報が購入者に伝わらないことにより、様々な問題が存在するのが現状である。そのような問題は動物愛護と消費者保護の2つに分類される。現在のペット流通で最も一般的な流通経路は生産者からオークションに運ばれ、その後ペットショップを通じて飼い主の元へ届くという流れである。本論文の目的は、動物愛護と消費者保護を両立させるペット流通に関する提言を行うことにある。具体的には、マッチングサイトの構築、輸送負担の軽減、ブランド構築の環境整備の3つの提言を行う。