研究室のミッション “Logistics for Society”

当研究室は、物流が社会で果たす役割や意義を独自の視点で追求し、国民生活に資する「創見」(今までにない新しい意見)を構築することを使命としています。
物流は国民生活や経済活動に欠かせません。しかしながら、その存在に対する世間の認識は希薄であり、物流の重要性に対する一般的な理解は確立されていません。日本には物流やロジスティクスを研究する研究者や研究機関が少なく、その結果として物流の理論や技術を応用することで改善が図られる領域が数多く残されています。私たち秋川研究室は、こうした問題領域を見定めて、社会や国民生活の改善に資する「創見」を創造し、社会に提案していくことを続けていきます。提案活動を通した社会貢献を目標に、真摯な態度でもって日々活動していきます。

人材育成のポリシー

当研究室は、研究機関であると同時に教育機関でもあります。研究室設立以来、多くの人材を輩出してきました。卒業生の主な就職先は、物流業界だけでなく、流通、製造、金融、サービス、情報通信、旅客運輸、自治体など、多様な業界に及びます。

昨今の社会のネットワーク化に伴って知識のフラット化が進み、社会貢献できる人材の要件として「ネットに存在しない知識の創造」、すなわち独自性のある創見活動の実現が強く求められています。そのような人材の育成のためには、取り組むべき社会課題が無数に存在する物流の領域を対象にして、学生が自由に提案を創造できる「空間づくり」が重要と考えております。社会に資する創見活動を真摯に取り組みことが、学生の大きな成長につながると考えています。

大学で過ごす4年という期間は、学生が大きな成長を実感したり、満足のいく成果を上げたりするには短すぎるものです。この限られた時間で大切なのは、どれだけ成長するかよりは,どのような経験を積むか,です。具体的には、学生が社会と関わり、さまざまな問題解決のために試行錯誤を重ねる「主体的な経験」だと考えます。こうした経験は、将来人生で直面する困難を乗り越えるための知恵や自信を与えてくれます。当研究室では,これまで社会に目を向けた学生の挑戦をサポートする「場つくり」に力を入れてきました。主体的な経験を支える「場」があることで、学生は持ち前のバイタリティを発揮して、驚くほど創造性豊かな活動を展開しています。

調査へのご協力

物流が実学である以上、フィールド調査は欠かせません。これまで企業、団体、自治体、研究機関、一般市民の多くの方々から調査協力をいただいてきました。この場を借りて心から御礼申し上げます。これからも多くの方々に協力をお願いさせていただくと思いますが、大学における研究と教育の活動についてご理解をいただき、何卒お聞き届けくださいますよう、心からお願い申し上げます。