都市部における買い物弱者問題の実態と提案(2012)

要旨
  現在、日本では少子高齢化や過疎化等の影響を受けている。近隣の商店は姿を消し、食料品をはじめとする生活必需品を買うことが困難な状況に置かれている人々が出現している。こうした人々は買い物弱者と呼ばれる。買い物弱者は地方に多いと思われがちであるが、実際には都市部にもそのような人々が存在する。本論文では、都市部の買い物弱者に焦点を当て、買い物弱者を救済するための試案を提示することを目的としている。実態を理解するにあたり、フィールド調査とアンケート調査を実施した。最後に、生鮮コンビニ業態やチェーン組織による個人商店支援の事例を参考にして、都市部における買い物弱者に対する試案を提示する。