救援物資ロジスティクスにおけるPPP(公民連携)(2012)

要旨
東日本大震災において救援物資が集積所に堆積して、速やかに避難所に届かないという問題が発生した。本論文の目的は、この問題を救援物資ロジスティクスとPPP(公民連携)の視点から検討することである。先行文献のレビューから救援物資ロジスティクスの特徴と実態、および当領域におけるPPPの意義と課題について抽出する。そして、今回の震災においてPPPでもって集積所運営を確立したA市とヤマト運輸の事例を考察する。考察から、PPPの成功要因と今後の課題を見出した。