学校給食の食物アレルギー事故軽減のための源流管理の有効性(2015)

要旨
   2012年12月に調布市で乳製品アレルギーを保有する女子児童が死亡してしまう事故が発生した。このような悲惨な事故を二度と繰り返さないために、より確実な対応策を考える必要がある。本研究では児童の学校給食における食物アレルギー対策の手段として献立リスクの数値化を提案する。学校給食の一連の流れについてSCMの観点を応用し、献立・調達・調理・配膳・現場の6つの段階に区分した。その源流にあたる献立のアレルギーリスクを数値によって管理する。この数値化の管理を行うことで客観的な献立管理を可能となり、源流段階である献立の改善を実施することで,各段階の管理負担を削減する効果を得ることができる。教員、保護者、栄養士、調理師等の方々へのアンケート調査とヒアリング調査の結果に基づいて議論する.

インナー大会におけるプレゼンテーション(youtubeより)